2018/12/28

「高齢社会を取り巻く人びとがイキイキと生活するために。情報インフラの構築によって、社会に貢献し続けることを目指しています。」を企業理念に、高齢社会を介護、医療、キャリア、ヘルスケア、シニアライフ、海外と捉え、情報が価値を生み出すサービスを多数開発、育成、運営している「株式会社エス・エム・エス(以下、エス・エム・エス)」。2003年の創業以来、40を超えるサービスを開発・運営しています。
東証1部上場企業である同社では、障がい者採用も積極的に行っております。
機材の準備など、一人一人に合わせた障がい配慮と、突然休んでしまっても補い合える環境づくり。
そして、自らが望めば学び続けることができる充実した制度と、オン・オフを切り替えられる働き方。
取材では、障がいの有無にかかわらず、じっくりと成長し続けることができるエス・エム・エスのよさを感じることができました!(リコモス担当者)

部署の雰囲気やお仕事のやりがいについて
ーー御社の事業概要についてお聞かせください。
高齢社会を取り巻く人びとがイキイキと生活するために、介護・医療・キャリアと様々な点でサービス展開をしております。
ーー障がいのある方が働かれているソーシャルサポートグループという部署では、どういったことをされていますか?
いわゆるシェアードサービスが社内にあるようなイメージです。各部署から業務を切り出してもらい、ソーシャルサポートグループでその業務を請け負って、納品しています。
ーー部署はどういった雰囲気ですか?
社員仲はいいですね。というのも、障がいの有無にかかわらず、エス・エム・エスが従業員に求めているのは誠実さなんです。
なぜなら、企業の理念に「正しいことを正しく」という文言があるから。それができる人って誠実な人だと思うので、今のチームには誠実な方しかいないですし、今後も誠実な方を採用していく予定です。
だからこそ、他人に配慮できますし、自分のこともしっかり認識できていて、適切なコミュニケーションが適切に取れる。同じように誠実な人が集まっているから、社員の関係も良好なんです。
ーー「誠実さ」以外にも求める人物像があれば教えて欲しいです。
仕事で無理していただく必要は全くないので、障がい上や、体調面で配慮して欲しいことを伝えられる、コミュニケーション能力の高い方がいいなと思います。
ーー部署で任されている仕事のやりがいや、よさはどんなところにありますか?
各部門から色々な業務を請け負っているので、「この業務しか選べない」ということがないところが、ソーシャルサポートグループのよさですね。
その方のスキル・経験や働き方に応じて、業務の質や幅はどこまでも広がっていきますし、変わっていきます。「決まった業務しか自分はやらせてもらえないんです」ということは全くありません。
また、配慮の範囲や成長度合いに応じて「ストレッチな目標」を立てることもできます。
一人一人が出来る範囲の中で、精一杯実力を発揮していただくことができる環境は、一人一人のやりがいに繋がるのではないでしょうか。
障がいのある方も働きやすい環境づくり
ーー障がい配慮について、お聞かせください。
制度として、通院休暇があります。
また、個別の配慮に対して、できることは全て行います。視覚障がいの方で、拡大鏡が必要であればご用意しますし、聴覚障がいの方で、筆談するために必要な道具や機器があれば購入します。
必要な機材は、その方の特性に合わせて用意しています。
あとは、健常者の方と比べて、障がい上環境の変化や気温の変化に弱い方もいらっしゃると思います。そういう方が突然お休みになったとしても、対処できるような制度・仕組みをつくっています。
身体に無理をしてまで来なくてもいい、突然のお休みなどを許容できる組織づくりは、ある意味配慮なのかもしれません。
ーー具体的にどのような組織づくりをされているんですか?
チーム内で業務の標準化を図っていますね。属人化させないようにしています。
難易度にもよりますが、1つの業務に対して必ず2人体制。内容によっては3人体制で臨むことのできるようにしています。誰かが欠けても残ったメンバーで業務を進めることができるようにしているんです。
また、稼働として7割から9割くらいでお仕事ができるようにしています。要は、スケジュールをそこまでかつかつにしていないんです。
日によって、締め切りの関係上忙しい時はありますが、バッファは必ず取るようにしています。
「急いでやる」のではなく、「一件一件を丁寧に行うこと」を目標にしています。
短納期のものも、部門から請け負っていません。
だからこそ、個人に負担がかかりすぎず、誰かになにかがあっても、カバーをし合えるんです。
――どれくらいバッファがあるんですか?
毎日1時間くらいバッファを取っています。ですので、基本的には残業が発生しないんです。
残業が発生した時には、必ず残業の原因を突き詰めて、改善できるようにしています。
業務の難易度が高すぎて、2時間でできると予想していたものが、3時間かかったときには修正をしますし、いっぱいいっぱいになりがちなメンバーはフォローをしています。
――1日のスケジュールは、ある程度決まっているんですか?
ある程度作っています。「どんな業務を何時間かけて行うのか」ということを、各リーダーと相談して決めています。
一ヶ月分決めているので、「明日、何したらいいかわからない」ということはありません。
――1時間のバッファではどのようなことをされているんですか?
今日の自分の業務を振り返ってもらう時間に充てています。
具体的には、チームのリーダーと振り返りを行ったり、個人で明日の業務について考えたりしていますね。
振り返りは、各業務の数字の擦り合わせだけ行う方もいますし、書いて行う方もいらっしゃいます。
研修制度や休日休暇・福利厚生について
――研修制度についてお聞かせください。
エス・エム・エスの考え方に「自ら学びたいと思わないと、人は成長しない」というものがあります。与えられた研修で、ただ話を聞いていても成長に繋がらない。自分から「成長したい」と渇望して初めて成長するだろうと。
だから、社内研修にお金をかけないんです。回数としては、年に1回から2回ですね。
その代わりに「書籍購入制度(ビジネス関連の書籍購入は1冊1万円を上限に全額会社負担とする制度)」や「資格取得支援制度」があります。

もう一つ特徴的なのが「スキルアップ手当」で、年15万円手当がつきます。この手当を自由に使って、自己成長に繋げていただいています。
もちろん、厳しい面もあります。研修をしないので、手当を使って遊びに行っている人は、いつまでも成長しないんですね。自分で成長しようと思わない人は、成長していくことができない。
でも、自己成長に重きを置いたり、自分の市場価値を高めたいと思っている人にとっては、どこまでも成長することができる。それがエス・エム・エスです。

――休日休暇についてはいかがですか?
「アニバーサリー休暇」が年に1回有給として付与されます。
あとは、有給は取得しやすいですね。有休消化率は60パーセントくらいです。
働いて間もない方だと有休も少ないので、全部使い切る方もいらっしゃいますね。
そもそも企業理念が「正しいことを正しく」なので、有給消化は従業員の権利で、取りたいと言われたら絶対NOとは言わないんです。
最初はソーシャルサポートグループのメンバーにも、有休取得に対して理由を述べていた社員もいましたが「理由はいらないです。有給はあなたの権利なので、『取りたいです』とシステムで申請をあげるだけでいいんですよ」と言っています(笑)
もちろんメンバーはチームで動いてるので「チーム内では共有しておいてね」とお願いしてありますが。
エス・エム・エスからのメッセージ
――最後にエス・エム・エスを選ぶ方に向けてメッセージをどうぞ。
エス・エム・エスでは、当社のクレドに寄り添った方を求めています。
そもそも組織に共感していなければ、お互いに幸せな結果にはならないと思っているからです。
まず、組織に共感してますか。そして、組織がやりたいことに共感していますか。
そのためには、チームや仲間が大切なので、チームや仲間を大切にできますか。
そして、そもそも自分を大切にしないと組織は大切にできません。自分自身を大切にできますか。
そのような方をエス・エム・エスでは求めています。
エス・エム・エスでは五年後、十年後を見据えた成長ができます。
体調のことも考えながら、地に足をしっかりつけて、じっくり成長していきたいという方。
お待ちしています!
――本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!