【障害者雇用】更生医療とはなに?仕組みや適用範囲について解説!
2022/11/30
精神障害の方へ精神通院医療があるように、身体障害の方には更生医療という制度があります。
「更生医療ってなに?」
「身体障害なんだけど医療の補助は受けられる?」
と思われている方も多いでしょう。
この記事では
- 更生医療の仕組みは?
- 更生医療の利用方法は?
- 更生医療の適用範囲は?要件も!
- 更生医療の給付内容は?
について解説します。
更生医療の仕組みは?
それでは更生医療はどういった仕組みなのでしょうか。
更生医療は身体障害手帳を持っている十八歳以上の方が、その障害を軽減したり、悪化を防ぐための治療を行う場合に世帯所得に応じて医療費を助成する制度です。
ただし、都道府県に指定された医療機関だけで利用可能です。
更生医療の利用方法は?
それでは、更生医療はどういった手続きで利用できるのでしょうか。
東京都の場合、まずは必要な下記書類を揃えます。
- 自立支援医療費(更生医療)支給認定申請書
- 自立支援医療(更生医療)意見書(概略書・見積り明細書等)
- 身体障害者手帳の写し
- 医療保険の加入関係を示す書類(受診者及び受診者と同一の「世帯」に属する方の名前が記載されている医療保険被保険者証等の写し)
- 「世帯」の所得状況等が確認できる書類(区市町村民税課税・非課税証明書等)
- 特定疾病療養受療証の写し(腎臓機能障害に対する人工透析療法の場合)
※申請書・概略書・見積り明細書等の様式は、区市町村の担当窓口にあります。
区・市にお住まいの方は、区市福祉事務所又は区市役所障害者福祉主管課に、町・村にお住まいの方は町村役場障害者福祉主管課に申請してください。
お住まいの市区町村で必要書類・申請方法が異なる場合がありますので、事前確認をしておくと良いです。
更生医療の適用範囲は?要件も!
更生医療が適用される障害はどのような障害があるのでしょうか。
対象となる方は、十八歳以上の身体障害者の方で、障害を軽減して日常生活能力、職業能力を回復・改善することを目的とされる治療を受けている方です。十八歳以上で身体障害者手帳を持っており、手術などの治療により、日常生活能力、職業能力を回復・改善する可能性を認められる方になります。
障害としては、
- 視覚障がい
- 聴覚・平衡機能障がい
- 音声機能・言語機能・そしゃく機能障がい
- 肢体不自由
- 心臓、腎臓、小腸又は肝臓機能障がい
- ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障がい
があります。
東京都の場合、更生医療の要件は、身体障害者手帳を持つ十八歳以上で、市区町村民税が年235,000円以下の方が対象です。
更生医療の給付内容は?
更生医療費の自己負担額は総医療費の1割負担です。
世帯の所得によって負担額の上限が変わりますので、確認してください。
まとめ
この記事では
- 更生医療の仕組みは?
- 更生医療の利用方法は?
- 更生医療の適用範囲は?要件も!
- 更生医療の給付内容は?
について解説しました。
せっかくある制度なので、ぜひ利用しながら治療を受けてください。
自己負担額は市区町村によって違うので、必ず確認するようにしてください。