『自分で限界を決めなければ、前に進み続けることができる』弱視フリークライマー 福本順哉

2018/12/25

『自分で限界を決めなければ、前に進み続けることができる』弱視フリークライマー 福本順哉

【プロフィール】

20歳の時に視力に異常を感じ検査を行った結果、円錐角膜を発症していることが判明した。

その後、右目に角膜移植を行ったが視力は回復せず視力障がいを受傷。

25歳の時に入学した盲学校の設備にクライミングウォールがあり

それを体験したことでフリークライミングに興味を持つ。


【フリークライミングとの出会い】

目に障がいを受傷してから家に塞ぎこむ時期があり、もう運動はできないものだと思っていた。

そんな時にフリークライミングに興味を持ち、自分にもできることがあると気付いた。

さらにフリークライミングにのめり込み民間が運営するクライミング施設を訪問したところ、

学校のクライミングウォールとは比べ物にならない大きな壁に感動し、まだまだ自分には挑戦できる壁があることを知った。

そのチャレンジ精神と活躍がメディアの目に留まり「山と渓谷(山岳、自然等に関する雑誌)」に福本さんの活躍が掲載される。


【弱視クライマーとしての苦難】

初めての大会では「第一回視覚障害者クライミング日本選手権」に参加し、3位に入賞。

「経験をより積みたい」と考え一般の枠での大会参加をするも

「障がいを持つ人が大会に参加した前例がないため、配慮ができない」などの理由から出場を拒否される。

しかし、仲間の応援、サポートにより徐々に一般枠での参加もできるようになる。

その後、インドアクライミングからアウトドアクライミングに挑戦をすることで、視野がさらに広がり世界が変わった。

苦難は多くあったが、それを一緒に乗り越える仲間ができ一緒に成長することができた。


【クライミングを続け得たこと】

信頼できる仲間ができた。

クライミングでは、ロープを結んで10メートルの壁を上ることもある。

そのサポートをお願いすることができる仲間、命を預けることができる仲間との信頼関係を築けたことがなによりの宝です。


【障害者スポーツの魅力】

限界がなく、常に上を目指し続けていけることだと思います。

できないことも違う角度から考え行動することで解決できることが沢山ある。

自分ができないことを補完し合える仲間ができる、

自分で限界を決めなければ、前に進み続けることができる、

自分が望めば更なる高みを目指すことができ、壁を乗り越えることができることを知って欲しい。


主な戦歴

・2008年 マムートカップ ビギナー8位 一般

・2009年 第二回視覚障害クライミング日本選手権 1位

・2010年 第一回ブラインドクライミング世界選手権大会 優勝

・2011年 第三回視覚障害者クライミング日本選手権 優秀

・2013年 ボルダリングジャパンカップ出場 

・2012年 ノースフェイスカップ2112本選 ディビジョン3 8位

・2012年 山梨ボルダリングカップオープンクラス 12位

・2012第 三回ピナクルクライミングカップ 強者クラス 優秀

・2010年 マムートクライミングコンペディションマスタークラス出場

・2009年 同上 2位

・御岳 水際カンテ 2段

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