【障害者雇用】令和3年度ハローワークを通じた紹介状況の現状は?

2022/11/28

【障害者雇用】令和3年度ハローワークを通じた紹介状況の現状は?

障害者雇用における雇用者数は、増加の一途を辿っています。

多様な人材を活用していく動きが高まりつつあり、労働力不足を解消するためにこれまで労働者としてみなされてこなかった層の活躍を邁進する「ダイバーシティ」の理念が浸透しています。

しかし、全ての企業が障害者雇用を順調に進めているかといえばそうではなく、業種によってはうまく進んでいない企業もあります。

この記事では、厚生労働省が発表した令和3年度のハローワークを通した障害者職業紹介状況を見ながら、障害者の就職の現状を見てみましょう。

新規求職申し込み件数や就職件数は?

厚生労働省によると新規求職申し込み件数は223,985件で、対前年度比5.7%増と、コロナ禍以前の水準を上回りました。

コロナ禍では、企業などを解雇された障害者は2020年4月から2020年9月までの半年間で全国で1213人、前年度の同じ時期に比べて342人、40%の増加がありました。

解雇の人数は前年度から比べた割合でいうと知的障害は80%増加、精神障害者は29%増加、身体障害者は20%の増加となっていました。

令和3年度の就職件数は96,180件で、前年度の89,840件と比べて7.1%増と、新規求職者申し込み件数の伸びを上回ったものの、前々年度の令和元年度(103,163件)に比べると6.8%の減少になっています。

障害者雇用促進法における法定雇用率は2.3%となっており、2021年に雇用率は上昇しました。

それでも令和3年度の就職件数は減少となっており、コロナ禍の影響がまだ残っていることも考えられます。

就職率について

就職率は42.9%で、前年度と比べて0.5ポイント増加しています。

引用:厚生労働省

この表を見ると、就職件数が一番増加したのは精神障害者ですね。

精神障害者や発達障害はその他の障害と比べ遅くに障害者雇用の対象になったので、近年続々と増えています。

就職件数の増加の要因はなに?

どうして就職件数は増加したのでしょうか。

まずは、先ほどもお伝えしたように、精神障害者の求職活動が活発化して、新規求職申し込み件数が増加していることも要因です。

また、障害者の就職先として比較的高い割合を占める業種を中心に求人数が増えたことも要因として考えられます。

その業界とは、

医療・福祉:求人9.4%増、就職4.3%増

製造業:求人19.8%増、就職18.5%増

サービス業:求人16.9%、就職13.2%増

となっています。

解雇者数はどうなっている?

解雇者はどれくらいになっているのでしょう。

ハローワークに届出があったものだけになりますが、

障害者の解雇者件数は1656人で、前年度の2191人や令和元年の2071人を下回っています。

コロナの影響も落ち着いてきて、解雇者の人数も落ち着いてきていると考えられます。

まとめ

今、障害者の雇用はどんどん進んでいます。

このデータはハローワークを利用したものの統計であり、障害者専門就職エージェントを利用した人を数えるともっと増加していると思われます。

ハローワークだけではなく、リコモスのような障害者専門就職エージェントの利用もぜひしてみてください。

リコモスはしっかりフォローしますので、安心して障害者雇用を目指した就活を行うことができます。

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