【障害者雇用】障害者雇用では生活できない?障害者雇用で働いている方の本音とは。

2022/07/19

【障害者雇用】障害者雇用では生活できない?障害者雇用で働いている方の本音とは。

障害者雇用で働き始めると、働き口もあるし、もう安心だ!と思いますよね。しかし、現実はなかなか厳しい場合も。

この記事では

  • 障害者雇用の本音と現状
  • 生活するためにお勧めする制度
  • 障害者雇用で生活できない場合の対処方法

について解説します。

障害者雇用の本音と現状

障害者雇用で働いている人の本音として、

「もう少し給料が高ければ・・・」ということがあります。

障害者雇用は契約社員スタートが多いということもあり、一般雇用・正社員に比べると給料が低い傾向があります。

障害者雇用の方の中で非正規社員は80%です。正社員として雇われにくいのは、やはり体力面や精神面が関係しています。

厚生労働省の平成30年度障害者雇用実態調査結果によると、月間の実労働時間の平均は

  • 一般労働者:166.5時間
  • 身体障害者:149.7時間
  • 知的障害者:139.4時間
  • 精神障害者:138.6時間
  • 発達障害者:146.6時間

となっています。一般労働者と比較して、障害者の場合は平均が少し少ないですね。

また、同じ調査結果によると、障害別の月給の平均は

  • 身体障害者:215,000円
  • 知的障害:117,000円
  • 精神障害者:125,000円
  • 発達障害:127,000円

となっています。

身体障害の給与平均ならなんとかやっていけそうですが、それ以外の給料では家族がいたら生活が成り立ちません。

一般採用の正社員の平均月給は307,700円です。(厚生労働省より)

生活するためにお勧めする制度

生活するためには、収入がないと生活できません。

そんな方には次にあげるおすすめの制度があります。

  • 障害年金
  • 生活保護
  • 特別障害者手当
  • 障害者控除

これらを説明していきましょう。

障害年金

障害年金とは所定の障害が認められた場合に受け取れる公的年金です。

これを受けるためには、公的年金(国民年金、厚生年金、共済年金)のいずれかに加入していて、保険料の2/3 以上をきちんと納めていること、保険料をきちんと納めている期間中に発病した疾患やけがが原因による障害と診断されていることなどが条件です。

また、年金専用の医師の意見書を主治医に書いてもらって、年金事務所に行って書類を揃えるなど、自分一人でやるにはかなり難しいです。

多くの方は社会保険労務士に依頼しているのではないでしょうか。

社会保険労務士に依頼すると、全ての書類を揃えてくれて、申請までしてくれます。

大体、手付金に2万円。成功報酬で年金2ヶ月分といった形が多いです。

申請してから障害年金を受け取るのに、1ヶ月〜4ヶ月はかかるので、それまでは年金をあてにせず、なんとか暮らさないといけません。

ちなみに、働いていたら、働けるほどの障害ということで等級が下がりますが、それでも年金をもらうことはできます。

障害が重く、働くことが難しい場合は大変助かる制度だと思いますので、積極的に申請してみましょう。

生活保護

生活保護は全ての人が最低限の生活を営める様に受けられる制度です。

障害者雇用で生活できない方にとっては良い制度ですが、受けるには条件があります。

資産がないこと、援助してくれる身内がいないこと、貯金もないことなど、たくさん条件があります。マイホームを持っていたり、車を持っていると受けられません。

特別障害者手当

特別障害者手当がもらえるのは、重い症状を持つ障害者です。常時介護が必要なほどの症状がある、20歳以上の方が利用できます。

特別障害者手当を受給する場合は、お住まいの近くの保健福祉センター・福祉業務担当を尋ねましょう。申請の際はマイナンバーと医師の診察が必要です。

申請が認められると毎月2月、5月、8月、11月に各月の前月分までの手当て金が支給されます。金額は月額27,300円です。

これだけでも助かりますね。

障害者控除

障害者控除とは、本人や配偶者、もしくは扶養親族に障害がある場合に、一定の控除を受けられる制度です。

控除される税金と金額は以下の通りです。

  • 障害者:所得税27万円、住民税26万円
  • 特別障害者:所得税40万円、住民税30万円
  • 同居特別障害者:所得税75万円、住民税53万円

となっています。

障害者雇用で生活できない場合の対処方法

障害者雇用で働いていても生活が苦しい方が、生活するために収入を増やす対処方法を解説します。

副業で収入を補う

最近は、副業が認められている企業が多いです。パソコンが使えるならライターや資料作りなど、在宅でできる副業がたくさんあります。副業は自分のペースで働けますし、順調に進めば独立することも可能です。

しかし、独立するのは容易いことではありません。

副業は本業に影響しない程度で行いましょう。

転職エージェントを利用する

今の会社の給料だと生活できないから転職したい!という方は、リコモスに登録していただく方法があります。

リコモスでは多数の障害者雇用の求人があります。非公開の企業もあり、普通に仕事探しをしていたら見つけられない求人も持っています。

リコモスは障害者専門就職エージェントなので、障害を持って就活をするかたのノウハウを持っています。

面接練習やエントリーシート、履歴書の添削も行っています。

転職がうまくいくように援助しますので、ぜひ登録してください。

就労移行支援事業所に通所する

就労移行支援事業所は、障害を持つ方が一般企業への就職をするためのサポートをする機関です。

パソコンやコミュニケーションのスキルを上げるだけではなく、生活のリズムを整える目的でも利用できます。

まとめ

この記事では

  • 障害者雇用の本音と現状
  • 生活するためにお勧めする制度
  • 障害者雇用で生活できない場合の対処方法

について解説しました。

障害者雇用の収入だけでは足りない方は、この記事でお伝えした方法で、少しでも収入を増やしましょう。


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