【障害者雇用】障害者雇用の面接での質疑応答のポイントは?
2023/02/07

障害者雇用では、面接はとても重要です。
どういった合理的配慮が必要なのか、どの程度仕事ができるのか、面接で判断をします。
この記事では
- 障害者雇用の面接を受ける際に聞かれる内容とは
- 障害者雇用の面接を乗り越えるポイント
について解説します。
障害者雇用の面接を受ける際に聞かれる内容とは
障害者の方の面接では、一般的な内容の他に、障害の内容や程度、現在の体調などを聞かれることが多いです。
面接を受ける際には、自己分析だけでなく、自分の障害についても振り返りを行い、スムーズに答えられるように準備をしておきましょう。
障害を持っている方は、面接で障害の内容を必ず聞かれます。
どのような障害があって、どのような合理的配慮をしなければならないのかを企業は知っておく必要があるからです。
できることとできないことを明確にして相手に伝えることが必要です。
「これはできません」と、”できない”で終わってしまうのではなく、「これはできませんが、その代わりこれができます」というようにできることも伝えましょう。
障害者雇用の面接を乗り越えるポイント
それでは、障害者の方が障害者雇用の面接を受ける際に聞かれる質問と回答のポイントをお伝えします。
1:自己紹介、自己PRをしてください
自己紹介、自己PRは一般雇用の面接でも聞かれることですよね。
会社の採用担当者はあなたのことを知りませんので、どんな人なのか知りたいのです。
会社によっては1分くらいで自己PRをしてくださいと言われることもあります。自己紹介は簡単にまとめて答えるだけでいいです。
どんな性格なのか、および前職について軽く触れるなどして、前向きな印象を残せるような内容にします。
2:ご自身の障害について教えてください
これは、どんな障害があって、どんな合理的配慮が必要なのかを知るために必ず聞かれます。
障害ついては企業が最も知りたいと思っている内容なので、具体的にかつ正確に伝えることが必要です。
自分ができることと、できないことを伝えましょう。
面接官は世の中の障害について全て把握しているわけではないので、分かりやすい言葉できちんと伝えましょう。
3:最近の調子はどうですか?
障害者の方が面接の受け答えで、どう答えていいかわからないと悩みがちな質問です。
なぜこの質問をするかと言うと、仕事を休まずにできるかどうかを知りたいのです。
たとえば「週4日にのアルバイトで2年間休まず就業できています」「1年間休みなく就労移行支援事業所に通えています」
など、実際に休まずに動けていることがあるのなら、具体的に答えられるといいでしょう。
理由があって調子が悪い時も、「受診して調整中ですので、仕事につく頃には落ち着いています」と答えておきましょう。
4:勤務中の体調不良の対処方法はありますか?
どのような仕事であれば働きやすいか、どのようなサポート体制が必要なのかを知りたいと思っての質問です。
その際には、「頓服を飲んで1時間もすれば落ち着きます」などと対処方法を伝えましょう。
5:会社に配慮して欲しいことがあれば教えてください
これは合理的配慮についての質問です。
長く勤めるためには必要なことなので、しっかり伝えましょう。
受かりたいからといって、配慮を軽く言ってしまうと、実際に働く段階になった時続かないことがあります。しっかり配慮については伝えましょう。
しかし、配慮事項は多すぎると受け入れの検討が難しくなってしまうので、「自分ではこのように対策をしているので、それでカバーできない分を配慮してください」というスタンスで伝えると好印象を残せます。
6:前職やこれまでのキャリアについて教えてください
障害者雇用だけではなく、一般雇用でも聞かれる質問です。
会社は応募者がどのようなことができるのかを具体的に知りたいと思っています。
これまでどんな仕事をしていて、どんなことができるとアピールするといいでしょう。
7:前職の退職理由を教えてください
退職理由は志望動機と同じくらい、採用担当者が知りたいことです。
特に、退職理由を述べる時に他人のせいにしていないかを見ています。
退職理由はある程度正直に話すべきですが、ネガティブな印象を与えないように気をつけましょう。
「障害のことをうまく伝えることができず、仕事ができないことを申し訳なく感じてしまって、苦しくなり、退職しました。
しかし、その後、薬の内容も変わって、カウンセリングに通い、コミュニケーションの取り方に自信が付き、また働く自信がつきました。」
というように、退職理由を前向きにすることで印象が良くなります。
8:志望動機を教えてください
志望動機は必ず聞かれます。しっかり準備をしておきましょう。
企業研究を行い、この会社でどんなことがしたいのかなどを話すといいでしょう。
この会社でなければできないという動機があるといいです。
9:転職する理由を教えてください
転職する理由と志望動機はセットです。
ネガティブな印象ではなく、前向きな理由にしましょう。
10:前職でストレスに感じたことはどのようなことがありましたか
障害を抱えていると、普通の人よりもストレスを感じやすいですよね。それは仕方のないことだと思います。必要なのは、しっかりと自分の言葉で、どんな環境が自分のストレスになるのか伝えられるようになること。
自分自身でもどんなことがストレスになるのか、日頃から考えてみましょう。
正直にストレスを感じやすい状況を伝えることが大切です。
11:残業することはできますか
残業は無理ですと答えるのではなく、「医師から残業はまだ早いと言われているので、配慮していただけると助かります」と控えめに言いましょう。
多少の残業ができる場合は、「通院の予定と合わせないといけないので、早めに教えていただければ対応ができます」と答えるといいでしょう。
12:得意なことや苦手なことはなんですか
これはこれまでの仕事を思い返して、褒められたエピソードやミスの多かった仕事について答えましょう。
できることとできないことを聞かれているのだと思えばOKです。
13:薬を飲む頻度や、副作用があれば教えてください。
これはその通りに答えましょう。
会社としては配慮するためにも聞いておきたいのです。
14:睡眠時間や生活リズムを教えてください
障がいの症状によって生活リズムに影響が出る人もいるので、会社はそれによる遅刻や欠勤を心配して聞いています。
何時に起きて何時に寝るかを具体的に答えましょう。
実際に働くなら生活リズムは整っていないと難しいです。生活リズムは整えておいた上で、伝えましょう。
15:休日はどのように過ごしていますか?ストレス発散方法などはありますか?
ストレス発散がきちんとできるかを見ています。
休日の過ごし方を具体的に答えていけば良いです。
休日に楽しんでやっていることがあれば、それも伝えるといいでしょう。
まとめ
この記事では
- 障害者の方が、障害者雇用の面接を受ける際に聞かれる内容とは
- 障害者雇用の面接を乗り越えるポイント
について解説しました。
どんな質問にも正直に答えて、障害の程度を知っておいてもらいましょう。
無理に障害を軽くいうと、結局長く働くことができません。
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