【障害者雇用】一般企業の障害者雇用枠と特例子会社の違いはなに?
2022/09/21

障害をお持ちの方が就職する場合、一般企業に障害者雇用で就職するパターンと、特例子会社に就職するパターンがあります。
「特例子会社への就職の方がいいの?」
「普通の企業への就職とは何が違うの?」
と疑問を持たれる方もいるでしょう。
その違いはなんでしょうか。
この記事では
- 特例子会社とは?
- 一般の障害者雇用と共通している部分は?
- 特例子会社で働くメリット・デメリットは
について解説していきます。
特例子会社とは?
特例子会社とは、障害者雇用がほとんど進まなかった1976年に考え出された仕組みです。
一般の企業に障害者雇用をすることには様々な課題があり、それをクリアできなかったので、別の特別な会社を立ち上げて、それを障害のある方に配慮した専門の職場ということにしたのが特例後会社の始まりです。
特例子会社にすることで、障害特性にあった就業規則が作れたり、グループ会社全体の障害者雇用率に換算されることが許されたので、都合が良かったのです。
特例子会社は障害者雇用の起爆剤になりました。まずは重度の身体障害者や知的障害者の雇用が拡大し、ここ10年ほどは精神障害や発達障害の受け皿にもなっています。
一般の会社の障害者雇用と共通している部分は?
一般の企業の障害者雇用には様々あります。障害をどの程度まで伝えているかによって分けていくと、
- 人事と直属の上長しか障害者雇用であることを知らない
- 人事と同じグループの人しか知らない
- 人事に加えて、同じ部門や同じフロアは知っている
- そもそも障害者雇用の人が働く部署は決まっているので明らか
4の状態は特例子会社と変わりません。
一般の職場でも、障害者雇用の方がする仕事は決まっていて、それ以外は進展がない企業もあり、それがキャリアアップを目指す方には合わなくて退職を選ぶ方もいます。
特例子会社で働くメリットとデメリットは?
特例子会社で働くメリットとデメリットは何があるでしょうか。
まずはメリットですが、特例子会社は障害者を雇うために特例で設立されているので、整備や環境・体制、規則などは手厚いことが多いです。
バリアフリーになっていたり、業務内容も障害の特性にあったものが多いです。
デメリットとしては、上司や業務、環境が変わりづらいこともあります。仕事が簡単すぎることがあったり、内容が変わらないことも。
これはメリットとしてあげることもできるのですが、仕事でキャリアアップしたい方などは物足りなさを感じてしまうでしょう。そもそも特例子会社は知的障害を受け入れていた企業が多く、仕事があまりにも単調だったりする可能性もあります。
物足りなさから退職する方もいらっしゃいます。
まとめ
この記事では
- 特例子会社とは?
- 一般の障害者雇用と共通している部分は?
- 特例子会社で働くメリット・デメリットは
について解説していきました。
変化を好まない方は、特例子会社でしっかり配慮してもらって働くことは向いていると思います。長く務めることもできるでしょう。
どんどんキャリアアップしていくことを目指している方はあまり向いていないと思われます。
あなたが希望する働き方により、決めていくといいでしょう。