【障害者雇用】合理的配慮とわがままの境界線や判断基準は何?
2022/07/20
勤務するうえで、障害のために必要な配慮は合理的配慮と言われます。
しかし、それが自分のわがままなのではないかと、なかなか言い出せない方もいらっしゃいます。
この記事では
- 合理的配慮とは?
- 合理的配慮とわがままの違いは?
- 具体例で考える
について解説します。
合理的配慮とは?
合理的配慮とは、まずどういったことを指すのでしょうか。
勤務するうえでの合理的配慮とは、障害を持っている人が、スムーズに仕事を進めるために必要な配慮であり、かつ程度や内容が適当である配慮を言います。当然ですが、本人が不要だとか過剰だと感じていることは合理的配慮ではありません。
合理的配慮とわがままの違いは?
そもそも、
合理的とは:道理や論理にかなっているさまのこと
配慮とは:良い結果になるように、あれこれと心を配ること
という意味です。
逆に、わがままとは
わがままとは:相手・まわりの者の意に反して、無理な事でも自分がしたいままにすること。したいほうだい。
という意味です。
仕事がスムーズに進むように、相手のことも考えて求めるのが合理的配慮で、相手や周りのことを考えず、自分の意見、考えばかりを主張することをわがままと言います。
では、具体的にどういったことが当てはまるのでしょうか。
具体例で考える
それでは、具体例をあげてみましょう。
例1
面接者:申し訳ないのですが、仕事中は耳栓をつけることを許可してもらえないでしょうか?
企業:なぜですか
面接者:聴覚過敏があるので、騒音があると業務に集中できないのです。
これは合理的配慮でしょうか?わがままでしょうか?
これは、合理的配慮です。障害を持ちながら仕事を行うための配慮なので、わがままではありません。
仕事をちゃんと進めるために、自分でできることを伝えていますので、相手への配慮も伺えます。
例2
障害者雇用されている人:作業の時に部屋を変えてください。
企業の上司:なぜですか
障害者雇用されている人:〇〇さんが嫌いだからです。
これはどうでしょう?
・
・
・
これは、『わがまま』です!
業務にはチームワークも必要です。
自分の感情だけで部屋を変えてもらうというのは、周りのことを考えていません。
仕事のためというより、自分が気持ちよくいるための主張です。
相手に求めるだけで、言い方にも配慮が感じられません。
まとめ
この記事では
- 合理的配慮とは?
- 合理的配慮とわがままの違いは?
- 具体例で考える
について解説しました。
配慮を求める時には、わがままとの境界線に気をつけてみましょう。
仕事をスムーズに進めるためには、周りの人のことも考えることが大切です。