「自分らしく、穏やかに、そして着実に――働く喜びをここで見つけました」/EPSグループ特例子会社・イーピービズ様で活躍するK様にインタビュー!
2025/07/17

EPSグループの特例子会社「イーピービズ株式会社」は、障がい者雇用を積極的に推進し、グループ各社の出向先での活躍を支援しています。今回は同社で出向先で活躍するK様と、人事担当者にお話を伺い、職場環境やキャリア支援の実態、特例子会社ならではの手厚いフォロー体制やキャリアパスについて詳しくうかがいました!
■入社して出向先で活躍するK様にインタビュー
――ご入社されてから、どのようにお過ごしですか?
そうですね。まず、第一に感じるのは、ここでの仕事が心穏やかに続けられる環境であることです。前職では常に周囲と比較されたり、評価の波にさらされたりすることが多く、精神的にしんどい思いをしていました。しかし、今は「人と比べなくていい」ということが本当に救いになっています。自分のペースで無理なく働けるので、精神的にも安定し、仕事にしっかり集中できています。
――現在はどのような業務を担当されていますか?
主に「楽楽精算」というシステムを使って、旅費や経費の精算承認業務を担当しています。月末や月初めは特に忙しく、時には一日に140件近い申請のチェックや承認を行うこともあります。忙しい時期は丸一日この業務に集中しますが、逆に業務の少ない日は、手順書の作成や質問事項の整理といった自主的な仕事にも取り組んでいます。実は、この業務にはもともとマニュアルがなく、上長と相談しながら一から手順書を作成しているのですが、主体的に仕事を進められる環境がとても嬉しいですね。
――1日の仕事の流れを教えてください。
朝8時50分に出勤し、9時までに業務準備を行います。9時から経費精算のチェックと承認をスタートし、11時45分から1時間の昼休みを取ります。午後は12時45分から作業に戻り、15時から15時30分の間に手順書作成や質問の整理を行います。その後はまた経費申請のチェックに戻り、17時30分までに業務を終了します。月の中旬など比較的落ち着いている日は、手が空く時間もありますが、全体としては充実したスケジュールです。
――仕事以外の時間はどのように過ごしていますか?
昼休みは社員食堂を利用することが多いです。種類が豊富で味も良く、特にカレーがおすすめですね(笑)。また、出向先にはソファが1つあり、空いているときは仮眠を取ることもあります。短時間の休息でもリフレッシュできるので助かっています。
――この会社の魅力はどんなところですか?
まず、自分のペースで無理なく仕事を覚えられる点が大きな魅力です。勤務時間が17時30分に終わるため、プライベートとの両立が非常にしやすいのもありがたいですね。福利厚生面では社員食堂の利用だけでなく、季節の新鮮な地元野菜を安く購入できる点も助かっています。白菜1/4玉が50円など、驚くほど手頃な価格で購入できるので、即座に売り切れるほど人気です。
さらに、出向先でも業務コーディネーターの方が週に一度面談を行い、業務の進捗や体調の相談に乗ってくださるため、精神的なサポートも充実しています。業務量の調整や困ったことの相談など、何でも話しやすい存在であることが、安心して働ける大きな要因になっています。
――出向先の雰囲気や環境はいかがですか?
出向先は数十人規模で、一部の方はリモート勤務もしています。全体的に活気がありつつ、落ち着きも感じられるバランスの良い環境です。社員同士のコミュニケーションも適度にあり、困ったときは相談しやすい雰囲気です。業務の疑問が解消され、腑に落ちた瞬間にやりがいや楽しさを感じられるのが、この仕事の魅力だと思います。

――一緒に働く中で尊敬する方や目標にしている方はいますか?
はい、今の担当業務の前任者の方は本当に尊敬しています。特に忙しい月末や月初でも、期限を守って正確に承認やチェックを終えている姿を見て、私も同じようにできるようになりたいと強く思いました。
――求職者の方へメッセージをお願いします。
この会社で何をやりたいのか、どうなりたいのか、できるだけ具体的な目標を持つことが大切です。目的意識をしっかり持つことで、仕事への姿勢や成長にもつながると思います。焦らず、一歩ずつ着実に進んでいけば良い職場だと実感しています。
■人事担当インタビュー
――イーピービズ様の事業内容について教えてください。
弊社はEPSグループの特例子会社として、障がい者雇用を推進しています。グループは合併や吸収を繰り返し、全国で約8,000名の社員を擁しています。以前は各子会社で障がい者雇用を推進していましたが、事業特性上難しい部門もあり、2018年10月に弊社を設立しました。設立当初は農業や物販、生産、清掃、経理周辺業務など事業に直接関係のない分野で雇用を開始しましたが、ここ数年は事業に近い業務で持続可能な仕事を増やし、キャリアアップを目指す方を積極的に採用しています。
――求める人物像は?
デスクワーク系の業務では経験者を歓迎していますが、未経験者も積極的に受け入れています。重要なのはこれまでの経験を活かしつつ、さらなるキャリアアップを目指す意欲です。人柄面では穏やかで協調性があり、周囲と良好なコミュニケーションを取れる方を求めています。こうした方がグループ内で長く活躍できると考えています。
――障がい者雇用における特徴的な取り組みは?
特別なことはしていませんが、グループ内で「在籍出向」という形態を取り入れています。特例子会社である弊社がサポート体制を整えることで、出向先でも障がい配慮を受けながら働くことが可能です。出向は強制ではなく、本人の希望や体調に合わせて適材適所を徹底し、安定した雇用創出に繋げています。目的意識を持った方が挑戦しやすい環境だと自負しています。

――キャリアアップの仕組みを教えてください。
キャリアアップには大きく2つの選択肢があります。
1つ目は、出向先での業務に慣れ、そこでの役割や責任を増やしていくことで、給与水準や待遇面の向上が期待できる働き方です。
実際に出向先の給与水準に準じた昇給や賞与が得られるため、年収アップも見込めます。詳細な年収レンジは非公開ですが、十分にご期待いただける内容です。
2つ目は、特例子会社に籍を残したまま、安定して働き続ける方法です。出向か特例子会社勤務かは本人の希望に応じて選択でき、ご自身の求める働き方やキャリアに合わせて柔軟に進められるのが大きな特徴です。
――出向先との連携はどのように?
出向先の上長が日々の業務指導や進捗管理を行っております。弊社側では、週に1回程度、専門の担当者が面談を実施し、メンタル面や体調の変化、業務上の課題などを多角的に確認・サポートしています。こうした定期的なコミュニケーションを通じて、早期に問題を発見し、適切な対応が可能となるため、社員が安心して長く活躍できる体制を整えています。
さらに、出向先には障がいに関する配慮事項や必要なサポート内容を事前に丁寧に共有し、双方で情報交換を密に行っています。これにより、出向社員が最大限に能力を発揮できる環境づくりを推進しており、必要に応じて業務内容や配置の見直しも柔軟に対応しています。
出向先との強固な連携により、その方の適性や希望に沿ったポジションを選定し、伸び伸びとキャリアを築けるよう全面的に支援しています。こうした体制が、働きやすさと成長機会の両立を実現し、本人のやる気と成果につながっています。
――本人の希望はどのように尊重されていますか?
出向はあくまで本人の意思を最優先しており、強制的な配置や転勤は一切ありません。
ご本人の希望や適性、体調などを丁寧にヒアリングしたうえで選択肢をご提案しています。
また、「無理なく、自分のペースで成長していく」という考え方を基本にしているため、入社後すぐに即戦力を求めるのではなく、まずはスロースタートで環境や業務に慣れていただくことを重視しています。
段階的に経験とスキルを積み重ねていけるため、安心して長期的にキャリアを築ける環境です。
さらに、定期的な面談やフォローアップを通じて、希望の変化や新たなチャレンジしたい分野なども柔軟に聞き取り、最適な業務配置やスキルアップの支援を行っています。
こうした本人主体のキャリア形成を尊重する取り組みが、働く方のモチベーション向上と長期的な活躍につながっています。
――今後のビジョンは?
私たちは「障がい者雇用だから特別な配慮をする」という枠組みにはとらわれていません。むしろ、「個々の能力を最大限に発揮できるための配慮は惜しまない」という理念を掲げています。障がいを持つ方を「守るべき存在」としてではなく、「社会で活躍できる人材」として捉え、健常者と同じ土俵で公平に働ける環境づくりを目指しています。
EPSグループの中で、障がいの有無に関わらず分け隔てなく働ける職場環境をつくることが、私たちの最大の目標です。これは合理的配慮を含めた具体的な処遇制度や制度設計にも反映されており、同じ制度の中で、平等かつ公平に働けるよう常に改善を重ねています。私たちの目指すのは、障がい者雇用の枠組みを超えた「共に成長し続ける場」の創造です。
もちろん、まだまだ道半ばであり、企業全体や出向先の理解を深めていく啓蒙活動も必要と感じています。障がい特性や配慮のポイントについての講習会や出向先との継続的な情報共有を通じて、理解を広げ、より働きやすい環境を作る努力を続けています。
幸いにも出向先の上長や同僚の方々には非常に理解があり、業務コーディネーターが間に入ることで、配慮事項の伝達やメンタル面のサポートがスムーズに行われています。こうした支援体制があるからこそ、働く方々が無理なく能力を発揮できるのです。
私たちは、単なる障がい者雇用の推進ではなく、一人ひとりが「この会社に入ってよかった」と心から思える、そんな職場づくりをこれからも追求していきます。それが私たちのビジョンであり、EPSグループの一員として果たすべき社会的使命だと考えています
■まとめ
このように、イーピービズ株式会社は、安心のサポート体制と多様なキャリアパスを持ち、社員一人ひとりの可能性を尊重する環境を築いています。出向先での実務経験と特例子会社の手厚い支援が融合し、一人一人に合わせた活躍を創出していると言えるでしょう。
ーーお忙しい中インタビューにご対応いただき、誠にありがとうございました!